草加市俳句連盟

草加市俳句連盟の活動報告です

2021-01-01から1年間の記事一覧

令和3年12月定例句会

今年最後の定例句会のご報告です。(兼題:当季雑詠) ◆互選高得点句子の墓に何処からとも雪蛍 淳枯野に灯開拓村のある辺り 克夫人生は未完のパズル年暮るる 好晴飾売何時もの夫婦おなじ路地 淳再会を疑わずして冬の虹 烈子「てにをは」に迷ふて暮れぬ年の坂…

令和3年11月定例句会

11月の定例句会はコロナ感染の鎮静化を受け、通常通りの句会となりました。(兼題:短日、焚火) ◆互選高得点句紅葉散る寂聴逝きし嵯峨野径 淳ぬくめ合う手と手に絆落葉焚き 久雄短日や夕陽をのこし帰る子等 烈子病癒え空を味はふ落葉焚き 好晴山の灯が星に…

令和3年10月定例句会

10月の定例句会は久しぶりに顔を合わせての句会となりました。(兼題:松茸、やや寒) ◆互選高得点句親子でも触れぬ一事や後の月 鈴子やや寒し朝日の眩し夜勤明け 藤夫一枚の絵の万のことばや秋深む 鈴子山深き祖父のおしえの松茸狩 藤夫新米へ箸と茶碗を新…

令和3年9月定例句会

9月の定例句会も、8月に続いて通信句会として実施されました。(兼題:葡萄、稲妻) ◆互選高得点句稲妻やガラス戸棚の大辞典 圭子稲妻の出羽三山を越え征けり 淳林檎剥く器用不器用得手不得手 寿郎稲妻や木の釘ふふむ宮大工 悦子葡萄狩甲斐は空気もかくし味 …

令和3年8月定例句会

新型コロナによる緊急事態宣言の発出と猛暑を避ける二つの観点から、8月の定例句会は通信句会として実施されました。(兼題:秋めく、残暑) ◆互選高得点句松籟を容れて客待つ夏座敷 好晴陽の色を少し盗みし酔芙蓉 寿郎秋めいて若狭かれいをひと炙り 悦子ち…

令和3年7月定例句会

梅雨明けとともに連日の猛暑の中、草加市中央公民館で令和3年7月の定例句会が行われました。(兼題:火取虫) ◆高得点句この村の銀座通りや火取虫 悦子古書店の裸電球火取虫 寿郎人の世を暫し見てをり立葵 光子門灯へ一夜泊めよと火取虫 好晴窓に向日葵テレ…

令和3年6月定例句会

令和3年の6月定例句会のご報告です。(当季雑詠) ◆互選高点句夏草に背伸びしている地蔵かな 好晴手を上げて八十路の姉の夏帽子 烈子金魚玉の向こふ昭和の見え隠れ 悦子薫風や杜の神樹の力瘤 喜代江名も知らぬ野の花活ける独歩の忌 鈴子夏空へ両手で飛ばす竹…

令和二年度下半期「札場河岸観光俳句」の入選句決定

草加市の文化と観光の発信を目的に草加市俳句連盟が行っている「札場河岸観光俳句」の令和二年度下半期入選句が決定しました。 ◆特 選朝ざくら白衣の人の夜勤明け 草加市 野口都未子◆入 選手袋をそっと隠して手を繋ぐ 草加市 齋藤麻菜美陽炎へ溶けゆく過客芭…

令和3年5月定例句会

令和3年の5月定例句会は、札場河岸観光俳句の表彰式のあと、観光俳句の入選者を交えての句会となりました。(兼題:蝸牛) ◆互選高点句単線のすれ違ふ駅若葉風 寿郎どの席も仕切り隔てて夏料理 久雄 ここよりの奥の細道かたつむり 寿郎 風あればもうすぐ飛べ…

令和3年4月定例句会

令和3年の4月句会のご報告です。(兼題:立夏 または 葉桜) ◆互選高点句路地に子が見えぬ自粛の夏は来ぬ 素秋葉ざくらや樹齢二千の影見つむ 喜代江ワクチンの進行遅々と花は葉に 淳乳飲み児の初歯ひと粒夏立てり 光子葉桜や揺れて無数に空騒ぐ 勇勘といふ我…

令和3年3月定例句会

令和3年の3月句会は、新型コロナの緊急事態宣言の解除を受けて久しぶりの「場の句会」となりました。(兼題:風光る または 山笑う) ◆互選高点句故郷は既に他郷や鳥帰る 光子復興の丘に建つ家風光る 久雄 押し戻す波もありけり花筏 好晴 風光るクラーク像…

令和3年2月定例句会

令和3年の2月句会も、新型コロナの緊急事態宣言を受けての通信句会となりました。(兼題:春一番) ◆互選高得点句外房に春一番の波しぶき 久雄小さき手繋ぎて歩く春一番 常代紅白に空を分ちて河岸の梅 淳春一番千の絵馬束鳴りやまず 淳追伸に本音ぽつりと雪…

令和3年1月定例句会

令和3年の幕開けは、新型コロナの緊急事態宣言を受けて、本連盟初めての通信句会となりました。(兼題:新年 一切) ◆互選高得点句筑波嶺の風を含みし若菜摘む 淳新玉の朝の牛舎のゴムホース 藤夫渓流の飛沫奏でる早春賦 好晴茜雲散らし希望の初日の出 二三…