令和3年の3月句会は、新型コロナの緊急事態宣言の解除を受けて久しぶりの「場の句会」となりました。
(兼題:風光る または 山笑う)
◆互選高点句
故郷は既に他郷や鳥帰る 光子
復興の丘に建つ家風光る 久雄
押し戻す波もありけり花筏 好晴
風光るクラーク像の指の先 寿郎
フクシマを励まし十年さくら咲く 淳
絵巻物拡げるごとく山笑ふ 淳
大陸の匂ひいささか黄砂降る 鈴子
◆一人一句
島ひとつ春一番に押されけり 光子
風光る犬より先に駆け行く子 淳
こゑあらば春のこぼるる鯉の口 鈴子
融通の利かぬ男や春ならひ 寿郎
登校の子等の挨拶風光る 藤夫
一鞭の駿馬疾走風光る 烈子
険しさをそっと隠して山笑う 久雄
満身の光を空へ野たんぽぽ 美子
退院の子の手父母の眼風光る 好晴
かたかごの咲いて故郷の村目覚む 素秋
風光る土塁の高き城趾かな 悦子
風光る小川に映える青い空 勇
野は百花腹の底から山笑う 嘉明
初蝶と思えぬほどの高さかな 圭子
幼子のうぶ毛まぶしき風光る 美枝子
草萌ゆる明日に夢を縄電車 二三子
盲人の珠玉の音色風ひかる 常代
(令和3年3月24日 草加市中央公民館)
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