令和6年10月定例句会
令和6年10月の定例句会のご報告です。
(兼題:流れ星)
◆互選高得点句
どんぐりが乗車賃です縄電車 琴吹
仏像の光る半眼流れ星 悦子
捨てられぬ恋文の束星流る 波江
戦いの空へ繋がる流れ星 素秋
老い猫を抱けば軽し十三夜 明美
◆一人一句
秋気満つ墨絵となりし古城かな 悦子
大和路の里は柿色柿日和 琴吹
生も死も続くいとなみ流れ星 喜代江
新小豆ことことことと妣の鍋 波江
熱々の韃靼蕎麦茶雁渡し 明美
我等皆星屑流れ星の果 素秋
紅萩の垂るる石垣芭蕉像 淳
廃校の大きな窓辺鶫来る 都未子
星月夜平和を叫ぶ影法師 嘉明
芒原風の真中を利根奔る 俊子
ナナカマド今宵の宿に湯のけむり 久雄
流木の無言の叫び秋出水 藤夫
流星にそれぞれ願う尾瀬の宿 浪津代
流れ星曾孫の成長祈るらむ 二三子
胃カメラに荒れし影見え冬に入る 光子
(令和6年10月21日 草加市中央公民館)
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草俳連事務局素
090・6704・0302(井上)
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令和6年9月定例句会
令和6年9月の定例句会のご報告です。
今月は欠席者が多く、少し寂しい句会でした。
(兼題:鰯雲)
◆互選高得点句
どの雲に悟空乗りしか鰯雲 藤夫
長い貨車長い鉄橋いわし雲 悦子
実むらさき飯盛山の碑の欠けし 都未子
犬吠の沖はどこまで秋の空 琴吹
切手代値上げ憂れひて蚯蚓鳴く 淳
賢治の詩心にしみる秋の夜半 二三子
◆一人一句
独り居の長寿の行方炉の明かり 悦子
指切りの最後に力秋夕焼 藤夫
秋霖や事故渋滞の赤き文字 琴吹
抽斗の燻の金具吾亦紅 都未子
零余子飯同じ話を聴きにゆく 烈子
組体操揃ふグランド鰯雲 淳
SLの煙なびかせいわし雲 二三子
新米をまずは姑へ味噌むすび 喜代江
祖母作のお手玉遊びずずこの音 波江
婚礼のスープひたひた秋澄めり 明美
アイアンの一閃鰯雲の下 素秋
きのこ飯供へ一人の夕ごはん 浪津代
大空へ平和広がる鰯雲 嘉明
遊び場に子等てんてんと鰯雲 久雄
(令和6年9月23日 草加市中央公民館)
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「札場河岸観光俳句」締め切り迫る
現在募集中の「令和6年度上半期 札場河岸観光俳句」が9月末で締め切られます。
草加で感じた一句を投句しませんか。
草加松原南端の札場河岸公園内にある観光案内所「草加宿芭蕉庵」前にある投句箱に備え付けのはがきで投句箱へ直接投句いただくか、
作品2句と郵便番号・住所・氏名(俳号)・電話番号・年齢(小・中学生の場合は学年)をご記入の上、
〒340-0011 草加市栄町2の1の36
札場河岸観光俳句投句箱管理者 石原久雄
宛にはがきでご応募ください。
投句料は無料。優秀な作品は、11月に草加市観光協会と草加市俳句連盟によって表彰されます。
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■令和5年度下半期の入賞句は以下の通りです。(敬称略)
【特 選】
花吹雪浴びて遡上の和舟かな 草加市 佐藤 峰子
【入 選】
煎餅を分け合う二人花日和 草加市 萩原喜代江
手作りの和紙の証書や卒業す 草加市 野口都未子
小春日や草加の松の深みどり 草加市 大山 嘉明
【年輪賞】
綾瀬川へ桜なだれて和舟かな 草加市 加藤二三子
【佳 作】
松並木冬暁の光満つ 草加市 白須 春江
移り行く世に色変へぬ松の美し 草加市 内田すかんぽ
こも外し鋏音響く松並木 越谷市 岡田宇喜子
ふつくらと草加の鳩の日向ぼこ 越谷市 越谷万太郎
翁の忌草加松原しぐれけり 越谷市 森田 風
令和6年8月定例句会
令和6年8月の定例句会のご報告です。
(兼題:「露」全般)
◆互選高得点句
松代の地下壕今もちちろ鳴く 都未子
水引の花や欠伸の猫の髭 淳
恋ふほどの故里持たず盆休み 悦子
早起きの母の野良着へ露深し 喜代江
露ぬれの草食う牛の尾のたれて 浪津代
能登の地震マリアは白し露の石 都未子
露草や夜明けを告げし花の青 嘉明
盆用意猫足膳の出されけり 鈴子
ふるふるもたゆんたゆんも芋の露 明美
◆一人一句
新走り香れる中の絵蝋燭 都未子
露けしやロボット介護是非もなし 淳
立秋へ一駅歩くスニーカー 喜代江
朝露に濡れし下駄ふく勝手口 浪津代
これがまあ我がはらからか茄子の馬 鈴子
露の世や御代三代の今を生き 悦子
露の世や杖と生き抜く覚悟して 藤夫
山羊の食む草の甘さや露の玉 明美
露草の露はむらさき限界村 素秋
笑まひたる俥夫の歯白し涼新た 琴吹
雑草の逞しきかな露葎 嘉明
神宿る鏡の松の露けしや 波江
広き原穂草に生まる露しぐれ 二三子
薯の露丸みを帯びる母の畑 久雄
母郷里より声の弾みし夏休み 光子
露けしや心地よき風我にあり 烈子
(令和6年8月20日 草加市中央公民館)
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令和6年7月定例句会
令和6年7月の定例句会は酷暑の中での開催となりました。
(兼題:明日へジャンプ・アップ)
◆互選高得点句
宇宙士を目指す少年青りんご 悦子
砂蹴るや義足の高き夏の雲 都未子
梅雨出水明日の暮しの泥洗う 浪津代
秋天へ棒高跳の蹴る大地 琴吹
吾が生のパズルまだまだ雲の峰 鈴子
夏空や五輪を描くパイロット 波江
◆一人一句
沖縄の海の蒼さよ白上布 悦子
水底に虹の架け橋黒部の夕 都未子
やり投げの雲にとどけと腕の汗 浪津代
花野へと紙飛行機の着陸す 鈴子
噴水や七色の風巻き起こす 琴吹
鎌倉の暮れゆく古道蝉時雨 藤夫
パリの夏兄妹揃いの柔道着 久雄
被災地へ未来の光浮いて来い 喜代江
捩り花平均台の少女かな 烈子
トス高きイヴの二の腕夏の浜 明美
オリンピアの闘志満満虹立てり 波江
揮毫入り扇子を持って棋士気分 嘉明
貧困の子はふらここを高く漕ぐ 素秋
長梅雨を粉砕したるホームラン 二三子
あん饅やあずま家に置く蟻の列 淳
(令和6年7月23日 草加市中央公民館)
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令和6年6月定例句会
令和6年6月の定例句会は令和6年度の定期総会に引き続き行われました。
(兼題:当季雑詠)
◆互選高得点句
万緑をざぶざぶ浴びて只見線 淳
モンローの口して金魚ひるがえり 明美
楊梅の熟れて少女のそばつかす 琴吹
健やかに老いたく選ぶ夏帽子 烈子
道草は生き方探す夏帽子 喜代江
野生馬の嘶きはるか雲の峰 藤夫
◆一人一句
絶世の尾びれを立てて熱帯魚 淳
朧月母の話の主語のなし 烈子
大空の脈打つ気配虹二重 鈴子
よく臭う山羊舎ひつじ舎麦の秋 明美
梅雨晴れや四角四面の棚田かな 喜代江
夕暮れをぽつぽぽつぽと枇杷ともる 琴吹
道草やお玉杓子が待つ水辺 久雄
玫瑰や陽光に透けなお白し 藤夫
磨崖仏一気に掠め夏燕 二三子
蜩や知覧の兵舎軒深く 都未子
明早し富士八合目雑魚寝かな 波江
閼伽桶の祖父の名前や薄暑光 悦子
雲海に包まれ美しき地震の村 素秋
右足の一歩に鳴き止むうし蛙 光子
家の路地吹き抜けて行く青嵐 嘉明
あじさいや色で競うか里模様 勇
総会句会として、4句が特選に選ばれました。
素秋師賞 健やかに老いたく選ぶ夏帽子 烈子
名誉会長賞 大空の脈打つ気配虹二重 鈴子
会長賞 モンローの口して金魚ひるがえり 明美
副会長賞 朧月母の話の主語のなし 烈子
(令和6年6月18日 草加市中央公民館)
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