令和3年の6月定例句会のご報告です。(当季雑詠)
◆互選高点句
夏草に背伸びしている地蔵かな 好晴
手を上げて八十路の姉の夏帽子 烈子
金魚玉の向こふ昭和の見え隠れ 悦子
薫風や杜の神樹の力瘤 喜代江
名も知らぬ野の花活ける独歩の忌 鈴子
夏空へ両手で飛ばす竹とんぼ 久雄
濃あじさゐ濡れて宿場の細格子 淳
◆一人一句
紫陽花に化粧なおしの通り雨 好晴
山稜に夏の谺の渡りけり 烈子
肩書きを外して軽き宿浴衣 悦子
ふる里は離農家多し草茂る 喜代江
島への橋まるごと洗ふ卯波かな 鈴子
夾竹桃寿限無寿限無と咲きにけり 寿郎
青柿の蔕に似ている母の指 久雄
柿若葉児等の散歩は縄電車 淳
松根油掘る青春の夏木立 素秋
記念樹も老いて緑蔭こぼしけり 二三子
走り梅雨小さき屋根付く投句箱 光子
休業のちょうちん揺らす南風 藤夫
梅の実のジャム仕上りぬ昼深し 圭子
強き薔薇幾年つぎて棘厚き 美子
田植すみ苗さみどりに揺れにけり 嘉明
浜木綿の花咲き乱る浜辺まで 勇
錆色の紫陽花たたく雨しきり 美枝子
(令和3年6月23日 草加市中央公民館)
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