新型コロナによる緊急事態宣言の発出と猛暑を避ける二つの観点から、8月の定例句会は通信句会として実施されました。
(兼題:秋めく、残暑)
◆互選高得点句
松籟を容れて客待つ夏座敷 好晴
陽の色を少し盗みし酔芙蓉 寿郎
秋めいて若狭かれいをひと炙り 悦子
ちちろ鳴く何時でも書ける筆と墨 光子
俎板の音を飛ばして盆用意 喜代江
寛解を願う我が身や涼新た 淳
和太鼓の打ち手一児の母新涼 圭子
みそ萩の開きはらから揃ふ頃 烈子
◆一人一句
石仏の前掛あせし残暑かな 好晴
東入ル上ル西入ル秋暑し 寿郎
友逝きぬ遣らずの雨に苔の花 悦子
塗下駄の足裏伝たふ秋はじめ 喜代江
銀漢の端に列車の始発駅 淳
回転椅子微かに女医の香水香 光子
配給のズックの穴や敗戦日 圭子
秋めくや手足の軽く目覚めけり 烈子
雲のいま韋駄天走り日は秋へ 鈴子
玉音のとぎれとぎれに残暑中 素秋
土用波地上は高き棒グラフ 久雄
苦学生故里しのび盆の月 二三子
残暑でも雑草強しどこまでも 嘉明
秋めくや故里包む茜雲 勇
コロナ禍のゴールドメダル残暑なり 美枝子
遠くより祈りささげる原爆忌 藤夫
枯れゆける吾が水打つ庭木かな 美子
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