令和3年の4月句会のご報告です。
(兼題:立夏 または 葉桜)
◆互選高点句
路地に子が見えぬ自粛の夏は来ぬ 素秋
葉ざくらや樹齢二千の影見つむ 喜代江
ワクチンの進行遅々と花は葉に 淳
乳飲み児の初歯ひと粒夏立てり 光子
葉桜や揺れて無数に空騒ぐ 勇
勘といふ我が道しるべ花は葉に 鈴子
◆一人一句
あれがかの足尾銅山野火猛る 鈴子
荷風忌の深川めしを深川で 淳
葉ざくらの街は静かに自粛せり 素秋
帆を広げ陽ざし斜めに夏に入る 喜代江
屋移りの済みし新居や花は葉に 光子
夏に入る時を小出しの砂時計 悦子
地震あとのブルーシートに桜散る 好晴
万緑に包まれている過疎の村 烈子
花筏見上げゆるゆる親子鯉 美枝子
横文字の似合う街並み花水木 寿郎
潮の香に野の香をのせて白子丼 美子
夕日うけ軒下飾る走馬灯 勇
寺の鐘に慣れし下宿や花は葉に 圭子
葉桜や富士の清流限りなく 藤夫
大空の白きパステル立夏かな 二三子
葉ざくらやきらめく光ダンス舞う 幸子
葉桜を小さく揺らす川の波 久雄
垣根越し空木の花や咲きみだれ 常代
(令和3年4月21日 草加市中央公民館)
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