草加市俳句連盟

草加市俳句連盟の活動報告です

2022-01-01から1年間の記事一覧

令和4年12月定例句会

令和4年最後となる12月定例句会のご報告です。(兼題:寒卵、餅搗き) ◆互選高得点句健やかでゐての百歳寒卵 悦子この余生たのしむゆとり冬北斗 好晴日記買ふ全て白紙といふ船出 鈴子寒卵割って卆寿の一人膳 好晴餅搗きや母のリズムと父の声 烈子今日の日を…

令和4年11月定例句会

令和4年の11月句会は札場河岸観光俳句の上期入選者を交えての句会となりました。(兼題:神無月) ◆互選高得点句来るという電話がうれし小六月 圭子短日や繕う母の糸切歯 圭子芭蕉忌や夕日の底のあすの雲 桂樹原つぱの記憶連れ来る冬夕焼 寿郎老医師のそのひ…

令和4年10月定例句会

令和4年の10月句会は兼題の「そぞろ寒」以上に冷え込んだ一日となりました。。(兼題:そぞろ寒) ◆互選高得点句稲田風堂百畳を包み込む 光子そぞろ寒一つ灯の付く過疎の村 淳そぞろ寒寄り目離れ目羅漢の目 悦子ピカソにもモネにもなれず紅葉山 悦子朝刊へひ…

令和4年9月定例句会

令和4年の9月句会は、11月3日に草加市文化会館で開催される「文化の広場2022」のテーマに沿った兼題のもとに、中央公民館で行われました。(兼題:黎明、月、太陽) ◆互選高得点句戦火見て来たかも知れず今日の月 圭子 吾が寿命知らぬ幸せ今年米 鈴子をりふ…

令和4年8月定例句会

8月の定例句会のご報告です。(兼題:旱) ◆互選高得点句流木のかかりしままの旱川 好晴源流の渇ききったる大旱 喜代江山襞の旱続きや賢治の忌 悦子玄関に売家の二文字鉦叩 寿郎原爆館囲みて幽し夾竹桃 淳稜線を雲走りぬく夏野かな 烈子◆一人一句しがらみを…

令和4年7月定例句会

今月の定例句会のご報告です。(兼題:土用) ◆互選高得点句妻介護小さな土用鰻買う 素秋掛軸の巻き癖のまま土用干 寿郎車椅子漕ぐ手に力土用東風 藤夫昭和とはあの日のことよ浮いてこい 烈子嵯峨なれや竹の器の冷奴 好晴風の座を遺影にゆずる土用太郎 悦子◆…

令和4年6月定例句会

今月は句会終了後、定例総会が行われました。(兼題:梅雨の月) ◆互選高得点句無住寺にけふは人声柿の花 悦子段差なき段差にまろぶ薄暑かな 鈴子遠い人ほど影くつきりと梅雨の月 悦子千枚田水を集めて梅雨の月 喜代江仮名文字の墨のかすれや梅雨の月 烈子◆…

令和4年5月定例句会

今月は句会に先立ち、令和3年度下半期札場河岸観光俳句の表彰式が行われ、観光俳句の入賞者も参加しての句会となりました。(兼題:卯の花、空木) ◆互選高得点句薫風や卒寿の杖のよく動く 烈子浅草や神輿待つ間の路地歩き 克夫母の日へ一筆箋に五文字の謝 …

令和4年4月定例句会

4月の定例句会のご報告です。(兼題:藤) ◆高得点句稚児の鼻一筋白し藤まつり 淳藤房の風のかたちに揺れにけり 烈子蒼天に文語のままの卒業歌 烈子大藤の土三寸の上に揺れ 淳廃校の日暮れの風に花の雲 藤夫競ふごと空へそらへと花吹雪 鈴子春濤や地球の少し…

令和4年3月句会

令和4年の3月句会は、通常通り中央公民館で行われました。(兼題:春眠し) ◆互選高点句天を衝くメタセコイアや春一番 克夫 遅遅として原発汚染桜咲く 喜代江春服の浮き浮きとして干されけり 寿郎春遠し米研ぐ水の硬さかな 悦子 開花して刻千金の河岸になる …

令和4年2月通信句会

令和4年の2月句会は、新型コロナのオミクロン株の猛威と蔓延防止の観点から、通信句会となりました。 (兼題:水温む) ◆互選高得点句かたくなに守る田畑水温む 久雄 厨より洩るるハミング水温む 好晴もてなしは座敷正面春の山 圭子土手を行く花菜明りに乳母…

令和4年1月通信句会

1月の定例句会は、新型コロナのオミクロン株の蔓延防止の観点から通信句会として行われました。(兼題:福寿草) ◆互選高得点句日日並べて迎ふ米寿や福寿草 淳入魂の寅のはみ出す筆始 喜代江漆黒を吉兆として初鴉 淳廃業の湯屋の煙突初日射す 藤夫福寿草のひ…