令和3年の2月句会も、新型コロナの緊急事態宣言を受けての通信句会となりました。
(兼題:春一番)
◆互選高得点句
外房に春一番の波しぶき 久雄
小さき手繋ぎて歩く春一番 常代
紅白に空を分ちて河岸の梅 淳
春一番千の絵馬束鳴りやまず 淳
追伸に本音ぽつりと雪割草 寿郎
存分に松の香散らし剪定す 鈴子
句を拾う歩みとなりし山椿 好晴
◆一人一句
春一番麒麟すっくと立ち上がる 淳
春一番長きトンネル越えて吹く 久雄
ぺん先に春の来てゐるかの子の忌 悦子
一斉の竹のざわめき春一番 寿郎
春一番余生句と生き友と生く 二三子
人の世はあづかり知らず囀れり 鈴子
すずしろの何処を切っても皆笑顔 好晴
うららなる縁でお茶のみ時計鳴る 常代
跋扈する片仮名言葉春寒し 圭子
春愁や五指で遊びしオノマトぺ 烈子
もう少しがまんしようよ春近し 嘉明
水面行く船と並びし花筏 勇
凍滝の音は密やか水潜る 光子
あたたかやみちのく薬師胸厚き 美子
園庭のにぎやか子らと春一番 美枝子
鳶ヒヨロ母の墓前に真白梅 藤夫
寺朽ちて朧に尼の経流る 素秋
(令和3年2月 通信句会)
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