10月の定例句会は久しぶりに顔を合わせての句会となりました。
(兼題:松茸、やや寒)
◆互選高得点句
親子でも触れぬ一事や後の月 鈴子
やや寒し朝日の眩し夜勤明け 藤夫
一枚の絵の万のことばや秋深む 鈴子
山深き祖父のおしえの松茸狩 藤夫
新米へ箸と茶碗を新しく 喜代江
虫時雨声にさざ波ある如し 光子
◆一人一句
うそ寒し地震はいつも突然に 鈴子
やや寒の朝刊ひろげパンを食む 藤夫
柿の実の柔きを選りて母の掌に 淳
やや寒の水忙しく使ひをり 悦子
松茸や山の王者の香を放つ 喜代江
障子貼り終へてひと日を閉ぢ込める 寿郎
水音に木漏れび揺れて竹の春 好晴
裏山の影のととのう良夜かな 烈子
背を返す鯉黒光る秋の水 美子
ピンスポット浴びて朗々文化の日 光子
やや寒にたいやき君は人気者 嘉明
駅弁に小さき松茸旅終る 圭子
父の忌や松茸御飯仏前へ 二三子
松茸はどびんと父の声高し 美枝子
震度5や明くれば寒露祈る無事 克夫
稍寒や孫のぬくもり背に残る 勇
秘伝の松茸採れしという便り 素秋
料亭の敷居も高し土瓶蒸し 久雄
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