令和5年12月の定例句会は新しい会員を迎えての新鮮な句会となりました。
(兼題:虎落笛)
◆互選高得点句
裸木となりて譲らぬ自己主張 淳
ハチ公の折れ耳ひだり小六月 明美
虎落笛銀座の古き大時計 烈子
切り干しへ安房の潮風ちりちりと 喜代江
団欒の間垣の外は冬怒涛 藤夫
牡蠣すする海のエキスを啜るごと 鈴子
終りなきいくさ続くや去年今年 光子
◆一人一句
渺渺と耳よりの老い虎落笛 明美
虎落笛影なき影の夜叉の声 喜代江
ときめきといふ忘れもの降誕祭 烈子
鹿垣のどこかが哭きて虎落笛 藤夫
虎落笛又三郎はいま何処 淳
虎落笛今ならわかる郷の良さ 鈴子
夫知らぬ終の住処や寒昴 悦子
幾千のウインク纏ひたる聖樹 琴吹
糸ほどの絆なれども賀状受く 光子
〆の手の皴数増えし忘年会 久雄
餅つきや捏ね名人の割烹着 波江
明き缶を誰か蹴ったか虎落笛 福男
名勝の松籟渉る虎落笛 素秋
大空を半分にせり虎落笛 二三子
電線下空も地上も虎落笛 嘉明
(令和5年12月19日 草加市中央公民館)
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