今年最後の定例句会のご報告です。
(兼題:当季雑詠)
◆互選高得点句
子の墓に何処からとも雪蛍 淳
枯野に灯開拓村のある辺り 克夫
人生は未完のパズル年暮るる 好晴
飾売何時もの夫婦おなじ路地 淳
再会を疑わずして冬の虹 烈子
「てにをは」に迷ふて暮れぬ年の坂 悦子
菜畑の屑菜持ち上げ霜柱 藤夫
苦も楽も生きて味わう師走かな 喜代江
ちゆるるんと酢牡蠣の滑るのんどかな 寿郎
◆一人一句
落日の光を返す夕落葉 淳
撤去さる火の見櫓や年の暮 克夫
あだし野の落葉に埋まる仏達 好晴
時雨あと天使の梯子けざやかに 美枝子
数へ日や清水寺の僧の筆 烈子
五指すべて流るる指紋冬至風呂 悦子
子供等は餅搗く音に目覚けり 藤夫
鍋釜を磨き切って節料理 喜代江
物売りの声遠ざかる寒暮かな 寿郎
鍋の葱とみに柔らか風すさぶ 美子
杜の木の冬芽楽しき面構え 光子
まづ心ぬくみてきたる炬燵かな 鈴子
きな粉餅郷の田畑は様変り 久雄
天金の書の行方など冬障子 圭子
御神渡り弟子が綱引くいく筋も 勇
木の葉散る風来坊や北南 嘉明
年の瀬や星の電飾町おこし 二三子
(令和3年12月22日/草加市中央公民館)
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