令和2年2月の定例句会のご報告です。(兼題:朧、朧月)
◆互選高得点句
梅東風に途切れとぎれの古浄瑠璃 淳
屈託はほどけぬまゝに月朧 圭子
一灯を朧としたる山の宿 烈子
栄転も別れの一つ涅槃西風 烈子
春立つや残す手紙と焼く手紙 清子
◆一人一句
子の鬼の隠れてしまい節分会 烈子
月おぼろ麒麟ゆっくり横切りぬ 淳
陽炎を脱ぎつつありのままの自分 清子
春の湖つくだ煮老舗の大時計 圭子
手の皴の語る歳月花あしび 悦子
音たててたぎる鉄瓶かの子の忌 鈴子
大地触れ触れる温もり耕せり 喜代江
月朧母の手握る田舎道 久雄
まぶし陽や朧追い越す散歩道 勇
夫が居たかの日と同じ朧月 美枝子
梅一輪無音の中に香りけり 好晴
多喜二忌と兜太忌の中俺が居る 素秋
おぼろ夜の月のねぐらを尋ねけり 光子
春寒し防衛白書に「核」の文字 寿郎
蝋梅明りゆっくり仰ぐ車椅子 美子
奥山に残る料亭作り滝 つね子
里帰り膳を囲みて朧の夜 二三子
(令和2年2月19日、於:草加市中央公民館)
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