令和2年6月の定例句会のご報告です。新型コロナウイルスの感染予防のため、休会が続いていましたが、久しぶりの定例句会です。
◆互選高得点句
十薬や善と不善と太宰の忌 鈴子
葉桜や平常といふ二重丸 鈴子
鋭角に切子の溝の煌めけり 寿郎
老境の真只中に麦熟るる 喜代江
梅雨籠る介護の日々や米を研ぐ 素秋
行々子鳴いてこどものいない村 烈子
◆一人一句
親子でも言へぬひとこと額の花 鈴子
さくらんぼふふみて余生不足なし 淳
なまくらの鎌研ぐ構へ子蟷螂 寿郎
しま馬の縞の白さや梅雨晴間 悦子
緑蔭へマスクはずして深呼吸 喜代江
咳き込めば刺す眼差しに囲まるる 素秋
コロナ禍へにもかかわらず風光る 烈子
つなぐ手の感覚恋し月見草 久雄
それぞれの十万円や月涼し つね子
事もなく今日も暮れけり蟻の道 二三子
蟻地獄じごくのなかにくる日暮 清子
風踏んでわたる吊橋青き嶺 好晴
柿若葉満つる生家に母の居ず 光子
あきる野にあじさい山の五十年 美枝子
絵模様をゆっくり見せて走馬灯 勇
青梅雨の気も清々と家籠り 美子
(令和2年6月26日、於:草加市中央公民館)
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