令和2年を締めくくる12月定例句会のご報告です。
(兼題:霜柱)
◆互選高得点句
一山を包み込んだる冬銀河 烈子
装いを解きて山々眠りけり 二三子
義士の日や真白き飯をこんもりと 鈴子
母踏めば吾子も踏み出す霜柱 藤夫
霜柱踏みて五感をととのへる 淳
引くときは無音となりて冬の波 寿郎
霜柱天の力と地の力 嘉明
◆一人一句
菜の土おし上げている霜柱 烈子
霜柱踏めば囁く大地かな 寿郎
霜柱ひつそり生きる星の下 二三子
霜柱きりりと老いて竹箒 淳
投函のあとの気迷ひ枯葉とぶ 悦子
凛と枯木しどろもどろの巷なり 鈴子
黎明の苔を突き上ぐ霜柱 好晴
焼岳の湖中に生いし枯れ立木 藤夫
霜柱音が奏でる畦の道 勇
山裾は土柔らかし霜柱 久雄
柚子風呂の香にむせびひたりけり 嘉明
画鋲だけ残る師走の掲示板 圭子
畳の目追いつ本堂煤払い 光子
房総や海に抱かれ山眠る 喜代江
霜柱鳴いて鼻緒の重きこと 美枝子
キリストを知らず装うクリスマス 素秋
仕事人一夜眠らぬ霜柱 美子
(令和2年12月23日、於:草加市中央公民館)
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