今月の定例句会のご報告です。
(兼題:土用)
◆互選高得点句
妻介護小さな土用鰻買う 素秋
掛軸の巻き癖のまま土用干 寿郎
車椅子漕ぐ手に力土用東風 藤夫
昭和とはあの日のことよ浮いてこい 烈子
嵯峨なれや竹の器の冷奴 好晴
風の座を遺影にゆずる土用太郎 悦子
◆一人一句
土用干す母が形見の帯一つ 素秋
初蝉の風一陣を連れて鳴く 寿郎
応援のブラスの響き雲の峰 藤夫
マスク越しかそけし匂ふ柚子の花 烈子
海べりの宿を悔いたる土用凪 圭子
じゅわじゅわと土用鰻の焼ける音 淳
石楠花のかげに在はせし道祖神 好晴
星祭婆もおよばれオムライス 悦子
竿を曳く飛沫が踊る鮎の舞い 光子
土用波抜き手をきってたどりつく 二三子
波乗りや沖のかもめも味方して 嘉明
酔芙蓉母と指切り細き腕 喜代江
かの地よりムンクの「叫び」梅は実に 鈴子
御柱祭思い出おおい信濃路へ 勇
枝揺する風も乏しき熱帯夜 久雄
釣舟は港へ戻る土用波 実
(令和4年7月20日/草加市中央公民館)
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