令和4年最後となる12月定例句会のご報告です。
(兼題:寒卵、餅搗き)
◆互選高得点句
健やかでゐての百歳寒卵 悦子
この余生たのしむゆとり冬北斗 好晴
日記買ふ全て白紙といふ船出 鈴子
寒卵割って卆寿の一人膳 好晴
餅搗きや母のリズムと父の声 烈子
今日の日を生きぬく力寒卵 喜代江
搗き上げし餅一升を背に六歩 寿郎
餅つきの手返し未だ母のもの 光子
◆一人一句
冬うらら母の声する益子壺 好晴
高階の戸にも和ごころ注連飾る 鈴子
数え日や第九喝采鳴りやまず 烈子
郵便の遅れや枇杷の花香る 悦子
病棟の窓より映える聖夜の灯 喜代江
一臼は弁天さまの鏡餅 淳
寒たまご丸く綴じ込む粘り腰 久雄
朝粥の真中に落とす寒卵 寿郎
餅搗きの音頭取ってるうさぎかな 嘉明
ラジオから焚火中継吉良忌日 圭子
自家用は天日干しと決む稲架日和 光子
懐かしき故郷が匂える寒卵 素秋
恙なく健康なれと寒卵 二三子
餅搗きの母に教わる秘訣かな 藤夫
寝不足の朝餉に落とす寒卵 克夫
(令和4年12月20日 草加市中央公民館)
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