草加市俳句連盟

草加市俳句連盟の活動報告です

令和5年6月定例句会

令和5年6月の定例句会は令和4年度の総会に先立っての句会となりました。
(兼題:当季雑詠)

◆互選高得点句
古里の景色ととのふ植田道    烈子
湧くように色置くように若葉山  淳
ひと声のやがて一斉雨蛙     琴吹
四次元をさ迷ふばかり恋蛍    琴吹
老僧の眉の歳月白団扇      悦子
満天の星降り注ぐ梅筵      藤夫
千枚田水なみなみと蛙なき    二三子
◆一人一句
宝石の輝き蜘蛛の囲の雨滴    琴吹
父の日や男体山を前に置き    烈子
夜濯ぎの手絞りに干す亡夫のもの 悦子
波音は浜昼顔の向うより     好晴
句力の湧けと励ます雲の峰    淳
黒南風や異国の文字の難破船   藤夫
戰なき列島稲田熟れ初めり    光子
水無月や青田の葉先揺らぎをり  二三子
声失ひし人のほほゑみ額の花   鈴子
ソーダ水栓抜きを待つ顔と顔   嘉明
紫陽花や雨の雫のはぜる蒼    喜代江
異国の娘浴衣映えして人力車   久雄
大雨の列島荒らし梅雨に入る   克夫
合羽着て歩行器押すや梅雨翁   素秋
梅雨空や雲間を照らす月灯り   勇

◆◆◆
さらに顧問特選として
古里の景色ととのふ植田道    烈子

会長特選として
音もなく崩るる牡丹太宰の忌   鈴子

副会長特選として
波音は浜昼顔の向うから     好晴

が選ばれ、粗品が進呈されました。

(令和5年6月20日 草加市中央公民館)

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