令和5年3月句会のご報告です。
(兼題:桜全般)
◆互選高得点句
独りにはひとりの為の花衣 悦子
一山を膨らませたる山桜 寿郎
今生の桜を見むと車椅子 二三子
花辛夷かくも細まる塩の道 鈴子
おめかしの母誇らしき花の門 久雄
花満ちて背伸びしている温度計 喜代江
◆一人一句
ぼんぼりの下の車座花吹雪 寿郎
ポケットの啄木詩集青き踏む 鈴子
明日のこと明日に恃みて鹿尾菜煮る 悦子
一〇〇〇年の想い枝垂れし滝桜 久雄
しみじみと亡き夫想ひ花の宿 二三子
復興村のすべてを見てる桜かな 藤夫
廃校の想い出咲かす桜かな 素秋
八重桜付けてファイトのチアガール 嘉明
母よりは少し幸わせ彼岸かな 喜代江
春望の胸のボタンの輝やけり 烈子
九段坂兄と眺むる初桜 好晴
たんぽぽや親子相撲の土俵際 克夫
一年生桜の門を元気よく 勇
全山に色湧くように桜満つ 淳
(令和5年3月21日 草加市中央公民館)
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