令和5年5月の定例句会は、札場河岸観光俳句の令和4年度下期入選作の表彰に引き続いて行われ、表彰式に出席された3名の方も参加されての句会となりました。
(兼題:金魚玉)
◆互選高得点句
雨の日は雨の色して紫蘭咲く 悦子
金魚玉吊して昭和の匂う家 素秋
指先の踊る連弾聖五月 喜代江
三県を跨ぐ大河や麦の秋 淳
自由の身ありて無きもの金魚玉 好晴
一村の光を斬って夏燕 烈子
一番星吊して見たき金魚玉 都未子
◆一人一句
金魚玉人も昭和も遥かなり 悦子
金魚玉吊して子等の去りし家 素秋
診察は電子カルテよ風薫る 喜代江
いのちなき命の燃ゆる水中花 好晴
早朝の地震窓辺の金魚玉 烈子
金魚玉吊るし寅さん帰り待つ 淳
児が見上げ猫が凝視の金魚玉 鈴子
泥んこに慣れた児童の田植歌 都未子
しばらくはてんたう虫のための指 寿郎
金魚玉昼間の顔と夜の顔 幸江
車椅子地をかすめつゝ燕の来 光子
縁日の余韻沁み込む金魚玉 久雄
ランドセル投げ出し覗く金魚玉 藤夫
泡一つ次の泡待つ金魚玉 二三子
向日葵や背伸で競う峠道 勇
青空に尾びれの揺れし金魚玉 克夫
初夏の日差しじりじり背中へと ふゆ子
変身を生み出す如き金魚玉 嘉明
(令和5年5月23日 草加市中央公民館)
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