草加市の文化と観光の発信を目的に草加市俳句連盟が行っている「札場河岸観光俳句」の令和5年度上半期の募集が9月末で締め切られます。
応募いただいた句の中から優秀な作品は、草加市観光協会と草加市俳句連盟によって表彰いたします。
俳聖・松尾芭蕉にゆかりが深く、国の名勝『おくのほそ道の風景地』に指定されている草加松原。現在では、綾瀬川沿い一帯に634本の松が植樹され、約1.5キロメートルにも及ぶ、ゆったりとした石畳の遊歩道になっています。
日光街道有数の宿場町として栄えた草加宿の面影を今に残すこの地で散策を楽しみながら、草加で感じた一句をお気軽にご応募ください。
草加松原南端の札場河岸公園内にある観光案内所「草加宿芭蕉庵」前に設置されている投句箱に備え付けのはがきで投句箱へ直接投句いただくか、
作品2句以内と郵便番号・住所・氏名(俳号)・電話番号・年齢(小・中学生の場合は学年)をご記入の上、
〒340-0011 草加市栄町2の1の36 札場河岸観光俳句投句箱管理者 石原久雄 宛に
はがきでご応募してください。
最近の入選句は以下の通りです。
■平令和三年度上半期
特選
松が枝に映えし聖火や梅雨の朝 草加市 青井 克夫
入選
カヌーこぐ少年一人若葉燃ゆ 足立区 荒井 一陽
疫病の闇を拡げて牛蛙 草加市 山田 淳
老松と花の競演綾瀬川 草加市 折原 烈子
コロナ禍で気遣ふ距離や鰯雲 草加市 萩原喜代江
雲掴む高さに梯子松手入れ 草加市 戸村トヨ子
■令和三年下半期
入選
松籟や川面彩る冬紅葉 草加市 村井 栄子
花筏割りて漕ぎ出す和舟かな 草加市 井上 寿郎
冬天を吸い込みゆるり綾瀬川 足立区 金指 孝造
菰巻や男結びの引き一瞬 草加市 浅古 美子
蕉翁の道の残り香風光る 草加市 佐藤 桂樹
ジュニア賞
青空にきれいなさくらまんかいだ 葛飾区 上杉 優征
■令和四年度上半期
特選
望楼や雲を乗り換え初つばめ 草加市 佐藤 桂樹
入選
噴水にひかり集めて虹の橋 草加市 白須 春江
松並木虫鳴き止みて闇深む 越谷市 岡田宇喜子
ハープ橋タクト振るかに秋あかね 草加市 井上 寿郎
秋髙し音読児童車座に 草加市 野口都未子
■令和四年度下半期
特選
琴の音を乗せて綾瀬の花筏 草加市 酒井 利子
入選
満月を映す綾瀬の水鏡 草加市 萩原喜代江
よもぎ見て母のしわの手偲びけり 川口市 西村ふゆ子
百歳は遠くて近し兎跳ね 草加市 野口都未子
芭蕉像明日の春を疑はず 草加市 林 幸江