少し肌寒さも感じる季節になりました。
令和2年10月の定例句会のご報告です。
(兼題:秋深む、席題:栗)
◆互選高得点句
一望に津あり尾根あり里の秋 悦子
煮て焼いて漬けて尚よし秋の茄子 つね子
深秋の道は廃校へつづきけり 悦子
毬踏めばころんと栗の実の踊る 寿郎
秋黴雨見えぬ機影の音湿り 美子
眼をつむり補聴器ひろう秋の声 好晴
秋深む裏も隣もひとり住み 圭子
◆一人一句
落葉焚く匂ひは昭和と思ひけり 悦子
泣き疲れ眠る子の掌に姫林檎 寿郎
衣被戦中声なき父の頭よ 美子
毬栗のぱっくり光る廃家跡 素秋
ラジオよりコーヒー談義夜の長し つね子
ドクターの零すひとこと秋深し 鈴子
健診の事無く済みし秋深む 好晴
冬瓜煮る嫁の言葉のやはらかき 烈子
住職のフルート独奏萩は実に 圭子
犬吠の灯台明り秋惜しむ 久雄
挨拶のやうに風来る新松子 清子
学び舎の広きキャンパス秋深む 藤夫
もみじ掌に葉脈の美し道百撰 光子
晩秋や熊野古道の石だたみ 二三子
秋桜友と一緒に信濃路へ 勇
姉年を昭和で数へ栗ごはん 淳
(令和2年10月21日、於:草加市中央公民館)
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