草加市俳句連盟

草加市俳句連盟の活動報告です

令和2年9月定例句会

ようやく秋らしさが感じられるようになりました。
令和2年9月の定例句会のご報告です。
(兼題:虫時雨、席題:新米)

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◆互選高得点句
辻々に闇のふくらむ虫時雨    烈子
伝説の民話の名残り芒原     藤夫
沈黙といふ音ありぬ草の花    清子
子供食堂今日新米のメニューかな 素秋
許すてふ美学ありけり式部の実  清子
反発がいつか自省に虫時雨    圭子
ふつくらと土偶の乳房虫時雨   悦子
野地蔵の背にしみ入る秋の雨   好晴
残る虫短調の音のよもすがら   鈴子
するりするり吾をからかふ鰍かな 鈴子
虫時雨限界村に鳴き続く     素秋
◆一人一句  
虫時雨聞くしあわせやビルの街  素秋
みづうみを包む月光無音なり   鈴子
人間の知恵の深さや種茄子    清子
幽閑の熊野古道の虫時雨     烈子
窓越しに宵の雨音秋の声     藤夫
読みさしの本と句帳と良夜なり  圭子
柿を捥ぐ指間に見えし日本海   光子
一天の雲無き空や紅葉渓     好晴
新米の旨味併せる御味噌汁    久雄
風の日の思ひ出ばかり萩の花   悦子
山里の広き寺院や虫時雨     二三子
越後より俵で届く今年米     寿郎
赤蜻蛉昔昔は遠くなり      つね子
秋の声遺影の君は若すぎて    美枝子
手術前闇よりこぼる虫の声    喜代江
紅葉狩り明かりつらなる峠道   勇
Gパンの穴ほころびて天高し   淳
浮遊せる厄も焼きてよ列島残暑  美子
(令和2年9月23日、於:草加市中央公民館)

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