草加市俳句連盟

草加市俳句連盟の活動報告です

令和6年3月定例句会

令和6年3月の定例句会のご報告です。
(兼題:霞)

◆互選高得点句
手を借りる山の鎖や洲浜草    都未子
人の名もすぐに忘れし花朧    二三子
駆けぬけるナイキのシューズ朝霞 悦子
開け放つ仏間にかすか初桜    光子
漁行けぬマスト林立朝霞     淳
麗らかやモネの名画の刺繍さし  波江
啓蟄や声なきこゑのひしめきて  鈴子
東京を俯瞰のタワー春霞     明美
風よりも遅れて香る花ミモザ   藤夫
ふる里の棚田を包む夕霞     喜代江
◆一人一句
葭切の舌の回転一里塚      都未子
碧い眼に溢るる京都鐘霞     淳
幾山河霞が立ちて友ら老ゆ    二三子
囀りや篩にかける香炉灰     悦子
あけぼのの式部の恋や春霞    波江
雪解けや日取り決まりし墓じまい 明美
山頂へ呵々大笑や朝霞      光子
こも解かれし松を撫でゆく春の風 鈴子
三越のライオン眠き春霞     琴吹
ウクライナ・ガザの娘悼む流し雛 素秋
森霞み目覚めの朝の鳥さわぐ   藤夫
年重ね若き春を掘り起こす    喜代江
遠霞武甲山襞やはらかし     烈子
伸し掛かる瓦礫に耐えし春の土  久雄
春北風恐怖を煽るやんちゃぶり  嘉明
(令和6年3月19日 草加市中央公民館)
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入会ご希望の方は
草俳連事務局
090・6704・0302(井上)
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令和6年2月定例句会

令和6年2月の定例句会のご報告です。
(兼題:日永)

◆互選高得点句
ふらここを漕ぎて少女は風になる 琴吹
能登の闇を破りて蕗の薹    淳
武蔵野線の貨車を数へる日永かな 波江
永き日や腕たくましきリハビリ師 悦子
蕗の薹風の便りに耳すます    藤夫
永き日やどこで切ろうか長電話  明美
◆一人一句
麒麟にも象河馬駱駝にも日永   琴吹
スケボーを上手くこなす娘日の永し 淳
春光や鴬色の和菓子買ふ     波江
鴬の空や紺青かぎりなし     悦子
ひとり言多くなりたる日永かな  藤夫
幼なじみの根つこは同じ蕗の薹  明美
春近し厨に童唄流る       素秋
胃カメラに荒れし影見ゆ冬の雷  光子
語り部や遠野の里の根深汁    烈子
地震のあと重機働く日永かな   喜代江
しくじりも笑いとばして老いの春 二三子
演奏会早春祝うホルンの娘    久雄
世は角ばかり子猫の肉球なでる  鈴子
梅林を清める人の日永かな    福男
散歩する犬も喜ぶ日永かな    嘉明
(令和6年2月20日 草加市中央公民館)
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令和6年1月定例句会

令和6年1月の定例句会のご報告です。
(兼題:新年一切)

◆互選高得点句
龍の年白寿賜わりおらが春    二三子
オートバイの輪飾り正す郵便夫  悦子
戦なく吉事あれかし四方の春   悦子
探梅やこの道が好き空が好き   淳
雑木の芽おっかなびっくり赤子の手 久雄
福寿草稚児ふくやかに母の腕   久雄
日めくりの一日一句福寿草    明美
新玉の老いには老いの抱負あり  藤夫
水底の鯉冬光の影をおく     烈子
小姑も嫁も背伸ばす女正月    素秋
◆一人一句
初景色魁夷の白馬あればこそ   悦子
能登の町目を疑いし初景色    久雄
新玉に多くの句友想いはせ    二三子
賑やかに余生生きたし福寿草   淳
品書の裏の筆談老の春      明美
叶わざる旅を恋う日々去年今年  藤夫
子と修す夫の遠忌や冬桜     烈子
福鍋を介護の食として炊けり   素秋
渋滞や挙りて初富士仰ぐごと   福男
被災者へ詫びつつ今朝の薺粥   鈴子
両の掌で受けて賜る寒の水    琴吹
将棋場厳そか鏡開きかな     嘉明
新春やぽこんと抜けば酒の息   喜代江
稲架解けて波尖り初む親不知   光子
地震多き日本彼方此方冬ざるる  波江
(令和6年1月22日 草加市中央公民館)

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令和5年12月定例句会

令和5年12月の定例句会は新しい会員を迎えての新鮮な句会となりました。
(兼題:虎落笛)


◆互選高得点句

裸木となりて譲らぬ自己主張   淳
ハチ公の折れ耳ひだり小六月   明美
虎落笛銀座の古き大時計     烈子
切り干しへ安房の潮風ちりちりと 喜代江
団欒の間垣の外は冬怒涛     藤夫
牡蠣すする海のエキスを啜るごと 鈴子
終りなきいくさ続くや去年今年  光子
◆一人一句
渺渺と耳よりの老い虎落笛    明美
虎落笛影なき影の夜叉の声    喜代江
ときめきといふ忘れもの降誕祭  烈子
鹿垣のどこかが哭きて虎落笛   藤夫
虎落笛又三郎はいま何処     淳
虎落笛今ならわかる郷の良さ   鈴子
夫知らぬ終の住処や寒昴     悦子
幾千のウインク纏ひたる聖樹   琴吹
糸ほどの絆なれども賀状受く   光子
〆の手の皴数増えし忘年会    久雄
餅つきや捏ね名人の割烹着    波江
明き缶を誰か蹴ったか虎落笛   福男
名勝の松籟渉る虎落笛      素秋
大空を半分にせり虎落笛     二三子
電線下空も地上も虎落笛     嘉明
(令和5年12月19日 草加市中央公民館)

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令和5年11月定例句会

令和5年11月の定例句会は平成5年度上半期 札場河岸公園観光俳句の入選句の表彰に引き続き行われました。
(兼題:小春)

◆互選高得点句
封書解く小春日和を賜りて    悦子
鼈甲の櫛のおもたき一葉忌    烈子
妻といふ職業勤労感謝の日    琴吹
小春日の退院介護の米を研ぐ   素秋
葱焼けて山頭火てふ地酒酌む   淳
立冬や空へと松の男ぶり     鈴子
小春日や百寿の母に会いにゆく  藤夫
濯ぎ物三棹に溢れ小春中     光子
◆一人一句
月天心街の静謐極まりぬ     悦子
邪念など無き一枚の小春空    琴吹
ポプコーン弾けて街は冬に入る  淳
八十路超へ百低山の落葉踏む   烈子
帰り花米粒ほどの嘘重し     鈴子
介護食三百円の秋刀魚焼く    素秋
青空のもと一輪の帰り花     藤夫
透く骨に温み残して神の旅    光子
蘇州より帰らぬ伯父や霧襖    都未子
愛犬の癒しもさかな温め酒    久雄
小春日や馬のいななき風にのり  二三子
小春日に背筋伸ばして鉢の花   喜代江
小春日や空をとぶよなツーリング 嘉明
(令和5年11月21日 草加市中央公民館)
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令和5年10月定例句会

令和5年10月定例句会のご報告です。
(兼題:秋の声)

◆互選高得点句
耳遠に何やら秋のものの音    悦子
一寸の草に名のあり野路の秋   悦子
秋の声足にすなおな靴を買ふ   烈子
夕暮れの浜の鳴砂秋の声     藤夫
秩父路や奥へ奥へと秋深む    二三子
十三夜煮干しの頭取つてをり   鈴子
◆一人一句
メロンパン割ればこぼるる秋の声 悦子
姉白寿超えて爽やかに所作動作  烈子
晩秋の牛舎にぬける風の音    藤夫
薄暗き曲り屋の隅秋の声     二三子
キーン碑へ適ふ和の風萩の風   鈴子
松籟の並木は秋の声立てり    素秋
冬どなり子に取り分くる温野菜  琴吹
庭掃けば日ごと肌身に秋の声   嘉明
ローカル線駅ごとに聞く秋の声  喜代江
とんがりの松葉に刺さる秋の風  久雄
大根撒くだけの水欲し拝みけり  光子
子規庵を訪ふ人頻り秋の声    淳
(令和5年10月23日 草加市中央公民館)
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令和5年9月定例句会

草加市俳句連盟、令和5年9月定例句会のご報告です。
(兼題:秋彼岸)

◆互選高得点句
透きとほる風ふき初めて秋彼岸  淳
葉月尽口淋しさにみすゞ飴    悦子
白桃のごと乳飲み子を抱きけり  鈴子
秋夕焼波打際に忘れ貝      藤夫
錦秋の真ん中すすむ一両車    光子
◆一人一句
五百羅漢どれも父似の秋彼岸   淳
ちちははの戒名古りし秋彼岸   素秋   
夫の世へ続く蒼穹秋彼岸     悦子
香焚きぬ空あおあおと秋彼岸   藤夫
足音の重き子軽き子二学期や   鈴子
故郷は見ぬ人ばかり墓参り    光子
体の線母似となりし敬老日    喜代江
蜩や里山包む泣き声か      勇
秋彼岸「越の寒梅」夫へ供ふ   二三子
地平線目指す夕空渡り鳥     久雄
どんぐりを握りしめたる寝顔かな 琴吹
もの思う事のはじめや秋彼岸   烈子
アラート5いつまで続く残暑かな 嘉明
(令和5年9月19日、於:草加市中央公民館)

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